「ロボット」というと、ちょっと前までは工場をイメージするのが一般的だったと思います。

ブルーカラーの仕事をロボットが代替していく。

そうはいっても、ロボットに代替されたからといって、工場から人がいなくなることはなく、やはり多くの人員が必要です。

自動化により生産性は爆上がりしましたが、未だに機械には任せきれない仕事は多く残っています。

 

そして、今度はホワイトカラーの仕事を「ロボット」が取って代わるようになってきました。

その代表格はRPAです。

元々、事務作業というのは規則に則って繰り返すことが多いものですから、アナログではなくデジタルとして処理対象があれば、自動化するのは容易いことが多いのも事実です。

そして、ChatGPTに代表されるような高度なAIが身近に出現し、自然言語で操作できるようになり、その可能性に恐怖を感じた人も多いでしょう。

その恐怖はある意味正しいと思います。

この記事を書いている私ももうすぐ50歳です。

最近では体の衰えを感じますし、それに比例して気力の衰えも感じます。

アントニオ猪木氏ではありませんが、「元気があれば何でもできる!」というのは事実。

多少不景気でも、体が元気であり、自分一人であれば、何とでもなるのが日本です。

しかし、体力の衰えを感じてくると、行動も発言も控えめになってきている自分に気づきます(苦笑)

 

そして、世の中には、今の自分と同じくらいの年齢で、ある日突然職を失う人というのが珍しくありません。

その会社でしか使えない知識やスキルを多く持ったまま、転職市場に放り出されて茫然自失となっている人の記事を見ると、胸を締め付けられるような気持ちになります。

特に専業主婦の奥さんや学生の子供がいると、そのプレッシャーは想像を絶するものがあると思います。

経営者側の視点でいえば、自社に役に立ちそうなスキルもなく、年齢から考えてもあと何年働けるのか分からない中高年の人を雇うメリットが見つかりません。

「最低でも月額50万円は欲しい」と言われても、「その金額なら将来性のある若い人2名雇えるし・・・」という話になり、お互いHappyな話にはなりません。

 

とまあ、なぜこんな話をしているのかというと、現在のAIの発展スピードを考えると、上記のようにリストラされるホワイトカラーが今後益々増えることが予想されるからです。

数年前、テスラという会社からターミネーターみたいなロボットのプロトタイプが発表されました。

市販化まではまだ数年かかりそうですが、年々ハードウェアは進化しています。

そして、ChatGPTを提供しているOpenAIでも動きがあり、ChatGPTをそういったロボットに入れるプロジェクトが進んでいるそうです。

まあ、当たり前といえば当たり前ですね。

今でもChatGPTに音声で質問が出来、音声で返答を返してくれます。

言語も日本語や英語はもちろん、メジャーな言語であれば、ほぼほぼ対応しています。

それを単純にハードウェアと組み合わせれば良いだけですから、敢えてパソコンやスマホの中に閉じ込めておく必要はありません。

そうなると、ブルーカラー&ホワイトカラーの両方の仕事まで幅広くロボットに代替されていく未来が決まっているのですから、今まで通りの仕事しかできない人間が解雇されていくのは自然な流れといえるでしょう。

単純労働を「マックジョブ」と言ったりしますが、そのマックジョブも10年後はどうなっているか分かりません。

そういう私もRPAだけで飯を食べていける期間は長くないと思っていますので、より高度なAIツールを使いこなせるように勉強していきたいと考えています。

ただ、新しいAIツールが出ても、基本となる部分は似ていますし、ネットワークやプログラミングの基礎も分かるので、ゼロから学習する人よりは早く習得できるとは感じています。

勉強するには体力も時間も必要です。

少しでも早く慣れ親しんでおくことをお勧めいたします。